日本では、観光地や名所として、沢山のお城を見ることができます。

しかし、当時のまま現存しているお城は

実はたったの12城しかないことはご存知でしょうか?

 

それらをまとめて「現存12天守」と呼ばれていますが、

それ以外のお城は、現代になってから建てられたお城ということになります。

 

まずはお城を区分するその種類について紹介したいと思います。

 

 

現存するお城の種類

 

 

・現存天守

改修・修復はしているものの、焼失・倒壊などすることなく

約400年の間、当時の姿のまま残っているお城です。

 

・復元天守

当時の図面をもとに再建されたお城です。

木造で全て建て直した「木造復元天守」と

鉄筋コンクリート等で外観のみを建てた

「外観復元天守」の二つに分かれます。

 

・復興天守

天守があったことは分かっているものの、

図面等の詳細な資料がない為、他の城を参考に造ったお城です。

大阪城、小田原城はこれにあたります。

 

・模擬天守

別の場所に建てたり、なかった天守を造り足したりした場合、

模擬天守と呼びます。

 

おおまかにこの4通りに区別されています。

 

天守というのはそのお城の象徴的存在の建造物のことを指しますので、

一般的に天守のことをお城と呼んでいます。

 

つまり「現存するお城」=「現存12天守」ということになります。

 

400年もの時を経てその姿を我々に見せてくれる12の天守は、

全て国宝か重要文化財に指定されていますので、

ご紹介したいと思います。

 

 

「現存12天守」

 

 

・弘前城(国指定重要文化財)

所在地・青森県弘前市白銀町

築城年・1611(慶長16)年

天守成立年・1810(文化7)年

 

築城当初は鷹岡城と呼ばれていましたが、

南光坊天海の助言で地名を弘前に改称した際に

城名も弘前城になりました。

 

・松本城(国宝)

所在地・長野県松本市丸の内

築城年・1504(永正元)年

天守建造年・1597(慶長2)年頃

 

国宝5城のひとつです。

 

もともと武田家の城で「深志城」と呼ばれていましたが、

織田家に渡ったのち、小笠原貞慶の時に「松本城」と名前を改めました。

 

・犬山城(国宝)

所在地・愛知県犬山市犬山

築城年・1469(文明元)年

天守建造年・1537(天文6)年または1601(慶長6)年

 

国宝5城のひとつです。

 

木曽川の断崖に佇む姿は李白の詩にちなんで

「白帝城」と呼ばれるほど美しい城で、天守は現存するものの中で

最古ともいわれています。

 

・丸岡城(国指定重要文化財)

所在地・福井県坂井郡丸岡町霞

築城年・1576(天正4)年

天守建造年・1576(天正4)年?

 

こちらも最古の現存天守と呼ばれています。

 

1576年の天守建造なら最古になりますが、

慶長期の特徴が多くあるため、1596(慶長元)年以降の築造という説もあり、

そうなると犬山城が最古の天守となるので、

両者の間で議論を呼んでいます。

 

・彦根城(国宝)

所在地・滋賀県彦根市金亀町

築城年・1603(慶長8)年

天守建造年・1606(慶長11)年

 

国宝5城のひとつです。

 

彦根城は豊臣氏・西国大名に備える戦略目的から

幕府の全面支援を得た天下普請として造られた美しいお城です。

 

・姫路城(国宝)

所在地・兵庫県姫路市本町

築城年・1346(南朝:正平元年・北朝:貞和2年)

天守建造年1609(慶長14)年・

 

国宝5城、世界遺産に選ばれている日本を代表するお城です。

 

最も大きい現存天守でもあります。

その白く美しい外観などから別名「白鷺城」と呼ばれています。

 

・松江城(国宝)

所在地・島根県松江市殿町

築城年・1611(慶長16)年

天守建造年・1607(慶長12)年

 

2015年に天守が国宝に指定された、国宝5城のひとつです。

簡素で実践的な初期天守閣の姿を残しており、

唯一の正統天守閣と呼ばれることもある天守です。

 

・備中松山城(国指定重要文化財)

所在地・岡山県高梁市内山下

築城年・1240(仁治元)年

天守建造年・1683(天和3)年

 

現存天守の中で最も高い場所にあるお城で、

日本で唯一の山城跡にある天守です。

 

天候、時期など条件が揃うと雲海の中に浮かぶ姿を見ることもできます。

 

・丸亀城(国指定重要文化財)

所在地・香川県丸亀氏一番町

築城年・1597年(慶長2)年

天守建造年1642(寛永19)年

 

丸亀城は日本一といわれる総高60メートルを超える

石垣で有名なお城です。

 

何層にも重ねられた石垣の上に独立式の天守が建っており、

そこからの眺望は素晴らしいです。

 

・高知城(国指定重要文化財)

所在地・高知県高知市丸の内

築城年・1601(慶長6)年

天守建造年・1747(延享4)年

 

現存する天守は築城当時のものではなく、

1727(享保12)年の城下の大火によって焼失してしまい、

1747(延享4)年に同じ工法で再建されたものになっています。

 

・伊予松山城(国指定重要文化財)

所在地・愛媛県松山市丸の内

築城年・1602(慶長7)年

天守建造年・1853(安政5)年

 

姫路城・和歌山城とともに日本三大平山城のひとつとされているお城です。

野原櫓、44メートルの本丸の井戸など貴重な建造物が

残っているお城としても有名です。

 

・宇和島城(国指定重要文化財)

 

所在地・愛媛県宇和島市丸の内

築城年・1236(嘉禎2)年

天守建造年・1665(寛文11)年

 

日本で最も西に位置する現存天守です。

築城の名手藤堂高虎によって築かれたお城です。

 

五角形を四角形に錯覚させる縄張りで造られているなど、

様々な工夫が施されています。

 

 

 

まとめ

以上が「現存12天守」になります。

 

城郭、天守自体の文化・歴史的価値や、景観の素晴らしさはもちろんですが、

ほとんどの天守が桜の名所としても有名です。

 

お城と桜はこれぞ日本の風景と思わせるものがありますが、

こういう背景を知ってから見ると、さらに魅力的な日本を

感じるような気がします。

 

当時の姿そのままのお城と風景を、皆さんもぜひ

ご覧になってみてはいかがでしょうか。