最近、御朱印がもらえるお城があるのをご存知でしょうか?
今までは、お城でもらえる御朱印といえば、城址内にある神社などの
御朱印のことを指していました。
例えば熊本城であれば「熊本城稲荷神社」という墨書きと御朱印ですし、
小田原城であれば「小田原城内鎮座 報徳二宮神社」という墨書きです。
しかし、今からご紹介する4か所のお城では「〇〇城」と、
はっきりと”お城としての御朱印と墨書き”をもらうことができます。
おそらく、史跡などのパワースポット巡りが流行ったことや、
歴女と呼ばれる歴史に興味を持つ女性が増えたこと、
御朱印ガールという御朱印の収集が好きな女性などが
増えたことを受けてのことだと思います。
色々な人にとってお城が身近なものになるのは、
大変喜ばしいことですし、お城に興味を持つ人が増えて
賑やかになるのは良いことだと思います。
御朱印をもらえる4城を紹介する前に御朱印とは?
というのを整理しておきたいと思います。
[スポンサードリンク]
そもそも御朱印とは???
御朱印とは、寺院、神社に参拝するともらうことができる
「御宝印や社名を朱で押した印」
「御本尊や社名などが墨書き」
されたものを言います。
白い半紙に朱印の赤と達筆な墨書きの黒、
このコントラストは芸術的ですらあります。
実際、アートとして評価している方もいらっしゃるようです。
本来御朱印というものはお寺から始まったのですが、
納経印とも呼ばれているように、お寺で写経をして、
それを奉納した証としてもらえるものでした。
仏様と自分との「縁」という意味合いもあります。
その後、神社にも広がり今に至るわけですが、
神社では奉納ではなく参拝した証としてもらえるもの、
という位置付けになっていると思います。
なので、お寺や神社の御朱印はスタンプラリーのような感覚よりも
「そこに行って奉納・参拝した証」
というご自分の足跡として集めるといいのかもしれません。
今回紹介するお城の御朱印はお寺や神社とは違い
「来城記念証」という意味合いで用意しているとのことなので、御朱印入門として良さそうな気もします。
[スポンサードリンク]
御朱印がもらえる4城
・福島県 会津若松城(鶴ヶ城)
・長野県 松本城
・岐阜県 郡上八幡城
・京都府 二条城
上記の4城でのみ、御朱印がもらえます。
全国に数あるお城の中で、現在たった4城ということで
大変貴重な御朱印だと思います。
ということで、お城別にご紹介したいと思います。
・会津若松城(鶴ヶ城)
難攻不落の城の一つに数えられた名城です。
戊辰戦争では一か月の籠城戦に耐えたことで知られています。
歴代城主の家紋朱印を背景に「鶴ヶ城」と手書きされた
御朱印になっていて、家紋のデザイン性の高さからか、
とてもスタイリッシュな御朱印だと思います。
もらえる場所は城内ではなく、管理事務所になっているので、
もし行った際、分からない場合は問い合わせて聞いてみてください。
所在地・福島県会津若松市追手町1-1
電話・0242-27-4012
アクセス・JR磐越西線「会津若松駅」から徒歩約30分
・松本城
現存天守を持ち、国宝にも指定されている、言わずと知れた名城です。
当時のまま残っている松本城は、歴史と風格漂う姿で
見る者を魅了しています。
松本城主・戸田氏二代の花押の朱印に、
「国宝松本城」と書かれた御朱印です。
花押とはその人だけが書ける崩し文字(サイン)のようなものです。
書き置きのものになっていますが、城主のサインの上に
松本城の文字というここならではの御朱印は、
松本城管理事務所でもらうことができます。
所在地・長野県松本市丸の内4-1
電話・0263-32-2902
アクセス・JR篠ノ井線「松本駅」から徒歩約15分
・郡上八幡城
日本最古の木造再建された城と言われているお城で、
立ち込める朝霧に浮かんだ姿は「天空の城」とも呼ばれています。
歴代城主5家の家紋の大きな朱印に
「郡上八幡城」の文字が書いてある御朱印ですが、
紙に美濃和紙という地元の和紙を使用しているのが特徴です。
手漉きの和紙なので大量生産できず、品切れになることがありますので、
もらいに行く際はご注意ください。
ちなみにどのお城も御朱印は300円なのですが、
こちらでは売上金を熊本城の復興支援金として寄付しているようなので、
記念と寄付をかねてぜひもらいに行ってみてはいかがでしょうか。
所在地・岐阜県郡上市八幡町柳町一の平659
電話・0575-67-1819
アクセス・長良川鉄道「郡上八幡駅」からタクシーで約10分
・二条城
国宝として、世界遺産として有名な二条城。
徳川家、江戸幕府の栄枯盛衰のみならず、
日本の歴史の中心となったこともあるお城です。
その存在を誇るかのように、真ん中に大きく徳川家
「三つ葉葵」の家紋が押印され、
世界文化遺産 元離宮・二条城の文字が書かれた御朱印になります。
シンプルなのに力強く感じるのは、やはり江戸幕府の存在の大きさから
かもしれません。
京都に行った際はぜひ手に入れてみてください。
所在地・京都市中京区二条通堀川西入二条城町541
電話・075-841-0096
アクセス・地下鉄東西線「二条城前駅」徒歩すぐ
[スポンサードリンク]
まとめ
以上の4城が、城としての御朱印をもらえるお城になっています。
家紋や花押など、そのお城ならではの朱印と、
力強く書かれたお城の名前の御朱印は、
お寺や神社の御朱印とはまた違う味があるような気がします。
もしかしたらこの先、御朱印を用意するお城が増えるかもしれませんが、
今のところ4つしか存在していません。
大変かもしれませんが、全て集めるチャレンジをしてみるのも良さそうです。
お城の楽しみ方がまた一つ増えて、興味を持つ人も増え、
それが少しでもお城の保全や修理など、大切にしようという
気持ちに繋がるといいなと思います。
他に大垣城、彦根城、名古屋城でも記念のご朱印が頂けるようになったようです。
大久保様、コメントありがとうございます。
返信が遅れて誠に申し訳ありませんでした。
御朱印のいただけるお城が増えたのですね。
御朱印は何よりの記念になりますから、
良い傾向ですよね。